フクロモモンガにとってのミルクは、私達人間の母乳や粉ミルクと同じ、その時期の主食です。

その量は、母乳では分かりにくいものですが、粉ミルクであれば作り方や目安など、分りやすく説明されています。

フクロモモンガのミルクも同じ様に、ミルクの作り方はきちんと説明されていて、間違った作り方をしなければ、必ず上手くいく様になっているものです。

フクロモモンガ ミルク 量 作り方 与え方

フクロモモンガに与えるミルクの適量

フクロモモンガの授乳中は、人肌まで温めたミルクを口元に運び、舐めさせる様に一滴一滴与えるそうです。

その量は、1回で、1~1.5ccが通常の様ですが、これはあくまでも一般的な数値であり、何よりも個体の食欲があって、年齢や体重を考慮して、量を決めるのが良さそうです。

個体が成長するに従ってミルクの1回量も増えていきます。

基本的に、飲みたいだけ飲ませても良さそうです。

個体によっては、離乳が進むとミルクの量が目に見えて減ってくるので、そのタイミングで大人の食材を織り交ぜていくのが良いでしょう。

正しいミルクの作り方

①容器(ジャムの瓶や湯煎に耐えるもの)などを用意し、モモンガミルク(ゴートミルク)を30~40℃くらいのお湯に溶かす

ミルク:お湯=1:3(または、1:4)の割合

熱湯では、ミルクの成分が壊されてしまうので、絶対に止めましょう。

②飲み具合が悪い時は、甘味を出すために粉末栄養剤(ネクターパウダー)を足してみる

※粉末栄養剤は、下痢の原因となる糖分が多いので入れ過ぎに注意しましょう。

③適温を維持する

※常に温めながら、与えましょう。

モモンガミルク(ゴートミルク=ヤギミルク)は、下痢やアレルギー症状が起きやすい「乳糖」の影響を受けないので、繊細なフクロモモンガにはおすすめの様です。

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フクロモモンガのミルクの与え方

・フクロモモンガの安全で確実な持ち方

感覚としては、「生卵の黄身」が潰れないくらいの力加減です。

①フクロモモンガの頭を左右から親指と中指で挟み、薬指と小指は個体の体に沿わせます。

②人差し指で個体の頭を固定します。

※もし、怖ければ(できなければ)・・・

①個体を寝袋などに入れ体全体を被い、顔だけ出す様にしましょう。

②2人ペアで、「1人は、頭を固定する担当」で「1人は、ミルクを飲ませる担当」に分担しましょう。

・フクロモモンガにミルクを与える(個体のペースに合わせてゆっくり丁寧に)

①ミルクの作り方で作ったミルクを保温しながら、適温は、ちょうど人肌くらいにする。

②シリンジやスポイトで、口元から1滴1滴垂らしながら、舐めさせます。

※ミルクを飲んでくれない時は・・・

①無理をしないことです。

様子を見ましょう。

②便が出ていないと飲まない場合があります。

ミルクを与える直前に綿棒などで肛門を軽く軽く突いて便を出す様に仕向けてみましょう。

・飲み残したミルクの使い道

早い個体だと進んで離乳に向かうものがいる様ですから、浅め(個体が舐めて飲めるくらい)の簡単には動かせない(重い)容器にミルクを入れて、ゲージ内の餌場に置いてみましょう。

※餌場に置いたミルクは、季節にもよりますが6~12時間ほどで捨てて、新しいミルクを置きましょう。

・ミルクを飲ませる時の注意点

①一時的な下痢か、そうでないかを見極める

※ミルクが主食の時期は軟便の様ですが、毎日の便のチェックは欠かせません。

水っぽいと感じたら、「乳酸菌」をミルクに混ぜてみましょう

それでも長引く下痢は、思い切って、獣医に相談することをおすすめします。

②ミルクは、1滴1滴、ゆっくり時間をかけて与える

※慌てて飲ませると、むせて肺炎などを引き起こす恐れがある様です。

③ミルクは、個体の鼻に入らない様に気をつける

※鼻に入ってしまった場合は、素早くミルクを吸い取りましょう。

肺炎になる可能性がある様です。

まとめ

フクロモモンガは、生まれた時はたったの5mmでも、育児嚢から出る頃は5~7cmに成長しているということです。

育児嚢から出てくれば、親から離して飼い主が授乳することができますが、1回に飲む量が僅かで、しかも数時間置きの授乳は、かなりの負担になるかと思われます。

ですが、個体にもよりますが数週間で授乳が楽になり、大人の食事が食べられる「離乳期」を迎える様です。

ミルクの与え方には、いくつか注意点がありました。

時間がないなどの飼い主の都合で、フクロモモンガを急かしてはいけません。

「慣れた手乗り」を目指すなら、その苦労の先にあることを忘れずに、「授乳期」も「離乳期」も楽しんでください。

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