フクロモモンガは、特にオスの場合、縄張り主張のマーキングをします。

それが、かなりの臭いだと感じる人が少なくない様です。

一方、メスは、共寝の前のオスとの触れ合いで、オスほどではないですが多少の臭いを出す様です。

また、オスとメスのペアで飼う場合は、赤ちゃんの誕生が見込まれますが、個体の好きにさせておくと、かなり増えるということです。

そうなると、飼い主の色々な負担も大きくなり、それを見込んで、ある程度子供ができたら去勢を考える飼い主も少なくありません。

これから、フクロモモンガの去勢と臭いについて調べてみます。

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フクロモモンガの臭いの原因

フクロモモンガの臭いの原因は、個体そのもののどうすることもできない臭いもありますが、飼いっている中で発生する臭いもある様で、「こんなはずでは」と困惑する飼い主もいる様です。

・フクロモモンガ自体の臭い

①オスの臭腺から出る液

縄張り主張のマーキングの臭いが、人によってはかなり強く感じる様ですが、必要なのは自然界でのことで、飼われている場合は、なくても良いものです。

②オスの「発情期」

オスが「発情期」を迎えると、「臭腺」がより発達し、臭いが増強する様です。

③メスの「発情期」

メスの発情期は、「あって、ない様な」といえるほど短い周期で、何度も訪れます。

その時に、普段よりも強いニオイになる様です。

・餌の食べ残しや、ゲージ内の不衛生が原因の臭い

①フクロモモンガの餌

食事には、昆虫やミルワームなどの動物性素材が含まれます。

そのせいで、それが傷んだり、食べ残したりすると臭いが出やすくなるそうです。

臭いが気になるからといって、フクロモモンガの偏食は避けましょう

②フクロモモンガの糞尿の放置

フクロモモンガの糞尿をそのままにしておくと、強烈な臭いがする様です。

それは、フクロモモンガの食事に虫などの「動物性タンパク質」を多く含む素材が含まれるためだそうです。

③ゲージの汚れの放置

糞尿は、実は、ゲージの中だけではないそうです。

フクロモモンガは、縄張り主張のマーキングの時、尿を辺りにまき散らすそうなので、結局はゲージの外にも尿がついていることが多い様です。

また、フクロモモンガは、排尿する時に体を支えようとゲージの柵に捕まってするために、これもまた、周囲にまき散らかしているということになりそうです。

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モモンガの気になる体臭を消す方法

市販の小動物専用洗剤や、ペット用洗剤などを活用して消臭する方法と、思い切って去勢してしまう方法がある様です。

①毎日のゲージの掃除

手っ取り早い消臭の方法は、お迎えした時から毎日、ゲージの掃除を日課とすることでしょう。

※例えば、ペットシーツ(ペットシート)を飼い主の時間(暇)に合わせた枚数を重ね敷きして、毎日、1枚ずつ剥がしていくと糞尿が1度で処理できるので、良い方法として、多くの飼い主が実行しているそうです。

②ペット用の消臭剤や洗剤を使う

動物の糞尿の消臭に対応したものを選びましょう。

※私達が日常使う洗剤や消臭剤は、フクロモモンガにとって悪い影響を与えかねません。

③「臭腺」を手術によって取り除く

フクロモモンガの臭い対策としては、最高の方法の様ですが、飼い主への負担となり、手間と費用が発生します。

※フクロモモンガにとっての臭腺は、縄張り主張のマーキングでした。飼われている環境では、実際、必要のないモノです。

フクロモモンガの去勢について

フクロモモンガは、小さな動物です。

基本的に、「手術はできるが難しい」と思っていた方が良さそうです。

・去勢のメリット

①去勢することで、他の病気やケガなどが良くなり生き長らえる手段になる

②その個体からは、子供が生まれない

③今まで持っていた「攻撃性が強い」や「手足への噛み癖」が改善される様だ

④男性ホルモンの減少が元で、脱毛が改善されるかも知れない

・・・など

・去勢のデメリット

①手術前の予備検査ができないので、ぶっつけ本番手術となる

②手術中の点滴や人工呼吸器などの処置ができない

③手術後に、手術した個所を気にしてかじる個体がいる

④フェロモンの崩れた個体は、戻っても、ほかの個体と今までの様な良好な関係を築けないかも知れない

⑤男性ホルモンの減少が元で、肥満になる個体がいる

・・・など

フクロモモンガの去勢手術代/1匹

A動物病院:15,000円(所要時間:1~2時間)

B動物病院:20,000円(所要時間:30分強)

C動物病院:18,000円(所要時間:2時間以上)

体は小さくても、ほかの動物と処置や手間は同じ分、特に安価ということもなく、だいたい15,000~20,000円が相場の様でした。

また、健康保険がないので、このほかに、初診料や再診料、薬代が入ると、かなりの高額になりそうです。

これだけ高額な割に、個体への負担が大きいことを思って、飼い方を工夫しようと考える飼い主もいる様ですし、そのリスクの大きさ故に、去勢手術をすすめないという獣医もいるほどでした。

まとめ

フクロモモンガの臭い対策は、飼い主のやり方1つで、だいぶん違う様に思えました。

ペットがいない日常生活においても同じですが、臭いの発生するものは早め早めの処分が有効の様です。

また、「これ以上、子供が増えても困る」という理由で、フクロモモンガの去勢手術をする飼い主が増えているそうです。

ですが、去勢手術は個体にとって、やはり高いリスクを伴うものでした。

臭い対策は、飼い主がフクロモモンガに気を使うこともなく、すぐにでも取りかかれますが、去勢手術となると、個体へのリスクも大きくなり、その割には手術代はもちろん、そのほかの諸費用などを合計すると、かなりの高額になるので飼い主の正しい判断が望まれる様です。

獣医の意見は賛否両論で、まだフクロモモンガの去勢手術そのものに対して、100%安全とは言い切れない様でした。

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