フクロモモンガは、その見た目の愛らしさも手伝って、1匹ではなく数匹で飼いたいと思う人がいる様です。
ですが、多頭飼いは、そう簡単ではなさそうです。
フクロモモンガの飼い方には色々な組み合わせがありますが、初心者や繁殖を考えていないなら、1匹飼いが良さそうですが、今回は、多頭飼いについて調べました。
多頭飼いのパターン
飼い主が、これから、フクロモモンガと「どの様に生活していきたいか」で決まりますが、どんな組み合わせが1番良いのかを学ぶ必要がある様です。
オスの多頭飼い:オスは、縄張り意識がとてもつよいので、縄張り争いが起こります。
オスとメスのペア:繁殖を考えているなら、これが理想の飼い方です。
メスの多頭飼い:メスは、オスと違って激しく争うことはない様です。
フクロモモンガの相性
フクロモモンガは、比較的相手にこだわらず簡単にペアリングができるということですが、やはり、そうはいっても相性はありそうです。
相性が良くないと、共寝しないペアもいるそうです。
始めから多頭飼いを考えているなら、まず、オスとメスのペアをお迎えして、発情の徴候や共寝が見られない場合に、メスをもう1匹お迎えすると良いでしょう。
オス1匹とメス2匹の3匹で繁殖の可能性が上がる様です。
多頭飼いの注意
絶対にやってはいけない飼い方は、「オスの2匹以上飼い」です。
オスは、縄張りを強く主張します。
自分の縄張りを誇示するために、マーキングをします。
マーキングが被ることは、大きな争いの火種になったり、または、自分の縄張りに、ほかのオスが入るなり激しい攻撃を仕掛ける場合もある様です。
多頭飼いを考えている人は、まず、1匹で様子を見ましょう。
そして、その個体が充分に飼い主との生活に慣れたところで、ペアとなる個体をお迎えしましょう。
すでに1つのペアが成立していても、共寝が見られない場合は、メスの数を増やす様にしましょう。
ほかの動物との相性
フクロモモンガは、一生の大半を木の上で生活するので地上の動物に襲われる心配がありません。
そのために、地上で生活する動物には、ほとんど興味がないそうです。
一方、フクロモモンガと一緒に暮らす別の動物からすれば、フクロモモンガがストレスの原因になるそうで、それぞれの飼育拠点を別の部屋に移した方が良さそうです。
また、フクロモモンガは夜行性ですから、夜を中心に活動します。
そのために、音を立てたり鳴き声を上げたりします。
昼行性の動物から見れば、それが攻撃対象となる場合があります。
飼い主も就寝中ですから、「事件」が起きた時に対処ができません。
お互いの飼育拠点を別々の部屋に設定できない場合は、せめて夜だけでも、どちらかのゲージが移動できる様に工夫しましょう。
別の動物が先にいて、あとからフクロモモンガをお迎えする場合は、その個体が飼い主や環境に慣れるまでの間だけでも、先にいる動物との対面(接触)は控えましょう。
「部屋が狭い」、「部屋数がない」などの理由で、フクロモモンガと別の動物を同じゲージで飼うことは、始めからあり得ない設定です。
まとめ
フクロモモンガの多頭飼いには、オスを2匹以上で飼わないというルールがありました。
例え、仲の良いペアが成立していても、繁殖を目的とするならば、共寝の見られないペアでは繁殖はしませんので、メスをもう1匹お迎えして3匹体制にしてみましょう。
また、別の種類の動物と一緒に飼う時は、フクロモモンガよりも、別の動物の方がストレスを受けやすい様です。
どちらかのゲージを別の部屋に移すか、飼育拠点を完全に分けた方が良い様です。
ポイントをしっかり押さえれば、フクロモモンガの多頭飼いは、飼い主を充分に満足させてくれるはずです。