フクロモモンガの赤ちゃんをお迎えする時、その個体がいたショップで一通りのお世話の仕方を教わってくると思います。
ミルクのことや離乳のこと、そのあとのことなど、しっかり聞いておかなければ飼い主としては不安です。
フクロモモンガの赤ちゃんにとっての主食はミルクです。
手に乗せて自分の手からミルクを飲んでいる様子には、感動するかも知れません。
きっと、何物にも代えがたい至福の時間となるでしょう。
今日は、そんなフクロモモンガの主食である「ミルク」について、調べてみます。
フクロモモンガの赤ちゃんのミルク
・フクロモモンガには、専用のミルクがありますから、人間の飲む様な牛乳などの種類は飲ませてはいけません。
牛乳には「乳糖」が含まれています。
それを体の中で分解できないのでフクロモモンガの赤ちゃんは下痢をしてしまう様です。
・小動物専用の粉ミルクを切らしてしまい、何を与えたら良いか分からない場合に限っては、山羊の乳から作られた「ゴートミルク:乳糖アレルギーによる下痢などがおきにくい」がおすすめです。
なるべく早く、元の小動物専用の粉ミルクに戻してあげましょう。
・小動物専用の粉ミルクは、おおよそ35℃前後の温かさにして、スポイトやシリンジで飲ませましょう。
フクロモモンガの赤ちゃんはいつまでミルクを飲むのか
個体の成長具合にもよりますが、おおむね3か月未満のフクロモモンガの赤ちゃんに対しては、次の様に対処するそうです。
・30g前後
この頃のフクロモモンガの赤ちゃんは、胃がまだ小さいので、何回にも分けて飲ませなければなりません。
授乳は、3~4時間置きが通常ですが、個体によっては、もっと短い間隔になる場合もあるそうです。
※フクロモモンガの赤ちゃんには、ミルクをシリンジという注射器の針が付いてないものを使って与えます。
・生後1か月頃
1日に1回の授乳で済む個体が増えてきます。飲みたいだけ飲ませてあげて大丈夫の様です。
1回のミルクの量が増えていく時です。
※自分で飲む様になったら、シリンジなどで与えるミルクの回数を徐々に減らしていきましょう。
ミルクの量が増えたと実感できたら、果物や野菜などを別の餌入れに用意してみましょう。
その時、まだ歯が生え揃っていない個体が多いので、すり潰すなどの工夫が必要です。
・生後2か月頃
徐々に固いもの(固形物)が食べられる様になる時期です。
大人の食事に切り替えていきましょう。
離乳食から大人用の食事への切り替えは、いきなり固形の餌を与えても食べませんから、必ず砕いてあげましょう。
また、ミルクにパンを浸したもの、ゆで玉子、果物、皮むき済みの木の実なども少量ずつ与えてみるのも良いかも知れません。
・生後3か月頃
おおかたの個体が、大人と同じ様に、通常の木の実を食べられる様になるそうです。
ここまでくれば、「離乳完了」といえそうです。
フクロモモンガは大人になってもミルクを飲むのか
ミルクは、もともと高カロリーのものが多いそうなので、与えすぎは良くありませんが、基本的には与えても問題はありません。
また、大人になってもミルクを好んで飲む個体が多い様です。
ミルクは高カロリーですが、体力が落ちていたり、病み上がりなどの栄養補給としては、大変良い食材の様です。
例えば、主食からミルクを外したとしても、飼い主とのコミュニケーションを利用してミルクを与えるのはどうでしょう。
きっと、飼い主と、こうして触れ合えば、ミルクをもらえると思って、懐いてくれる個体もいるかも知れません。
注意する点は、ミルクは先ほど言いました通り高カロリーです。体重の管理はしっかりすることをおすすめします。
まとめ
フクロモモンガの赤ちゃんにとってのミルクは、「命の綱」ともいえる大切な食材です。
そのミルクは少し高価ではありますが、決して価格が安いというだけで「牛乳」を代用してはいけません。
牛乳には、「乳糖」というものが含まれていて、それはフクロモモンガの体の中では分解できず、下痢を起こさせてしまうからだそうです。
そのことは、大人になっても同じです。
大人になってもミルクが好きな個体は、比較的多い様です。
体重をチェックをして、肥満にならない様に気をつけながら与えましょう。
フクロモモンガの離乳までには何段階かありますが、決して慌てることなく、「おおむね○歳には・・・ができる」などの言葉に惑わされないで、飼い主は、自分の個体に目を向けて、合った対処をしてもらいたいと思います。