『モモンガ』と一口に言えど、その種類は大きく分けて3種類います。
タイリクモモンガ、アメリカモモンガ、フクロモモンガ、この3つに分類されたモモンガの中で、一種類だけ全く違う生き物がいること知っていますか?
という事で今回は、モモンガの“収斂進化”の色々についてまとめました!
収斂進化とは?
収斂進化というのは、元々の祖先は全く違う生き物なのに、似たような環境で生活して適応していくことによって姿まで似てくることをいいます。
たとえばタラバガニはカニと全く同じ見た目をしていますが実はカニではなくヤドカリなのです。
しかしカニと同じ環境で生活していたため、どんどん形が似てきて“タラバガニ”と呼ばれるようになりました。
モモンガとフクロモモンガ
アメリカモモンガやタイリクモモンガはげっ歯類と言って、大きく分けるとネズミやリスの仲間です。
しかしフクロモモンガはモモンガとほとんど同じ見た目をしており、皮膜で空中を滑空するのにカンガルーやコアラの仲間で、メスはお腹に子育てをするポケットがついています。
これはフクロモモンガの祖先がモモンガと同じ環境で育ったからなんです。
このポケットがついている生き物を有袋類(ゆうたいるい)といいます。
その他の収斂進化
他にも収斂進化によって見た目は似ているのに分類は全く別の生き物はたくさんいます。
たとえばイルカとサメですが、イルカは哺乳類、サメ魚類と分類こそ違いますが見た目は海から半分しか出ていないと見分けがつかないほど似ています。
さらにタヌキとアライグマも収斂進化を経た生き物で、タヌキはイヌ科でアライグマはアライグマ科に分類されます。
蝙蝠は鳥類だと思っている人が多いですが哺乳類なんです。
このように収斂進化をした生き物はたくさんいますが、その中でもモモンガとフクロモモンガは収斂進化の最高傑作のひとつともいわれています。
ちなみにムササビもモモンガやフクロモモンガと同じように空中滑空をしますが、リスやネズミの仲間と分類されています。
まとめ
今回はモモンガとフクロモモンガの収斂進化についてまとめました!
同じ見た目をしているのにモモンガはげっ歯類、フクロモモンガは有袋類です。
人間とコアラの指紋が似ているという研究結果が出ているように、知られていないだけで他にも収斂進化をしているものはまだまだいます。
どんどん解明されていくのが楽しみですね!