フクロモモンガを飼育している方は、いつの間にか1匹増えていてびっくりした!なんてことありませんか?
フクロモモンガの妊娠は、気を付けて見ていてもほとんど分からないものなのです。
という事で今回はフクロモモンガの妊娠や出産、そして子食いについてまとめました!
フクロモモンガの繁殖
フクロモモンガは、他のモモンガと違ってげっ歯類ではなく、カンガルーやコアラと同じ有袋類(ゆうたいるい)に分類されます。
フクロモモンガのメスはカンガルーなどと同じように、育児嚢とよばれる袋がついており、その中で子育てをします。
飼育下におけるフクロモモンガは、オスとメスを同じケージに入れておくことによって、オスがメスの胸に頭をこすりつけ始めます。
その為、オスの頭の毛は薄くなり、いわゆる“ハゲた”状態となります。
この状態になるともうすぐ繁殖が始まる合図です。
妊娠、出産
フクロモモンガの妊娠は私たち飼い主には全く分かりません。
ベビーは5mmほどの小ささなので、お腹が膨らんでいる!?と思った時には育児嚢から足が見えていて、すでに出産を終え育児が始まっていることがほとんどなのです。
フクロモモンガの妊娠期間は16日ほどで、小さな小さな未熟児のベビーが産まれます。
出産を終えたら育児嚢までの道筋を舐めてベビーを袋の中に導きます。
育児嚢の中で70日~85日程度で脱嚢したフクロモモンガのベビーは、そこからおよそ1週間から10日で目が開きます。
さらにそこから一ヶ月ほどかけて離乳をしていくのです。
子食いについて
フクロモモンガは、自分が育てられないと思ったら出産したベビーを食べてしまうことがあります。
ほとんどの飼い主さんは残った残骸などを見て『食べられてしまった』と気付くことが多いのですが、稀に子食いしている瞬間を目撃してしまうことがあります。
その姿は非常にショッキングですが、これは自然界で生きてきたフクロモモンガにとっては当たり前のことなのです。
フクロモモンガが子食いをしない為にも出来ることはしてあげましょう。
まず、食事量はいつもの2倍に増やし、たんぱく質をメインに栄養をたくさん摂らせます。
栄養が足りないと子育てをするパワーが出ず食べられてしまいます。
また、ストレスを減らすためにもケージの掃除の回数を減らし、なるべく近づかないようにしてあげましょう。
まとめ
今回はフクロモモンガの命の誕生についてまとめました。
妊娠出産を終えたフクロモモンガは8週間育児嚢で育児をし、そのあとおよそ一ヶ月半ほどかけて離乳をします。
育てられないと思うと子食いをしてしまうので、出来る限りの対策はするようにしましょう。